手根管症候群とは
手根管症候群は手関節部における正中神経の圧迫で生じるものであり、一般的な症状には以下のようなものがあります。
- 夜間痛が酷い
- 朝方の痺れが強い
- 小指以外の痛み、痺れ
- ボタンかけが出来ない
手根管症候群を疑った場合、神経伝導検査や精密知覚機能検査を行って診断と重症度を確認します。
当院の「手外科」は、日本手外科学会 手外科専門医・指導医として、約30年にわたり大学病院および地域の基幹病院で診療に携わってきた院長が担当いたします。
東武東上線「志木駅」南口直結と通院しやすい立地で、日帰り手術にも対応しておりますので、手根管症候群でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
手根管症候群の治療
保存治療
まだ初期の手根管症候群と考えられた場合
- 手関節を安静にする目的で装具療法が有効とされる。
- 神経障害性疼痛に有効な内服薬としてプレガバリンを投与することもある。
- Vit. B12の投与が行われることもある。
- ステロイドの手根管内注射を行うこともある。
それでも改善しない場合や重度手根管症候群の場合は手術治療が望ましいとされています。
手術治療
手根管開放術
手掌部に小さな皮切を置きます。手根管の天井を構成する横手根靭帯を切開して手根管を開放し、正中神経の圧迫を解除します。手術は局所麻酔で行います。
手根管開放術と母指対立再建術
重度の手根管症候群で母指球筋の麻痺が出現しており摘み障害が問題となっている方には、手根管開放と同時に母指対立再建術を行うことがあります。
母指対立再建術は、院長が考案して国際雑誌に掲載された方法 (Camitz変法)を行うことが多いです。この場合、伝達麻酔 (腋窩ブロック) で腕全体の痛みをとって行います。
皮切を手掌部と母指の側方、および手関節部の3箇所に置きます。
手根管開放術と母指対立再建術 (Camitz変法) の術後
傷は殆ど目立たないことが多いです。摘み動作の際には移行した長掌筋腱がしっかり緊張して母指の良好な対立位が得られています。摘む力も強くなり生活が改善しました。
Camitz変法に関する論文
Naoki Kato, et al. Simultaneous modified Camitz opponensplasty using a pulley at the radial side of the flexor retinaculum in severe carpal tunnel syndrome. J. Hand Surgery (E), 2013